動画編集ワークフローを考慮したPC自作:インテルCPU選択の理由
皆様、こんにちは。
今回、4K 60fpsの動画編集用PCを新たに組み立てました。🎬 従来のi9-12900KSから、インテル Core Ultra9 285K (Arrow Lake) へとアップグレードする過程と、そのパーツ選定の論理的な理由、特にAdobe Premiere Proにおいてインテルが有利と言われる点を実践を交えてご説明いたします。

編集専用PCを組み立てる3つの重要視点
1. CPU:インテルの「クイックシンク」が圧倒的
Adobe Premiere Proでは、H.264/HEVCコーデックのエンコード/デコードに、インテルCPU内蔵グラフィックスのクイックシンクという専用ハードウェアを使用できます。AMD Ryzenではこの機能がなくソフトウェア処理となるため、特に書き出し時間に明確な差が生じます。
2. グラフィックスボード:VRAM容量を優先
NVIDIA RTX 5060 Ti 16GBを選択。高解像度素材やエフェクトを多用する編集では、GPUのクロック速度よりも大容量のVRAM(16GB)がプレビューの滑らかさを保証します。
3. 静粛性と拡張性
編集作業中の集中力を保つため、防音性能に優れたbe quiet! のSilent Base 802ケースを採用。また、多くのストレージを接続可能にするため、余裕のある900W電源を選定しました。

📈 動画編集用PC パーツ比較表:最適構成の分析
今回のインテル最適化構成、AMDを中心とした代替案、一般的なゲーミングPCとの違いを比較表にまとめました。
| パーツ | 今回の構成 (インテル最適化) | AMD代替案 (コスパ重視) | 一般的ゲーミングPC | 動画編集における選択理由 |
|---|---|---|---|---|
| CPU | インテル Core Ultra9 285K | AMD Ryzen 9 9950X | インテル Core i7 / Ryzen 7 | クイックシンクによりPremiereのレンダリングが30%以上高速化される場合あり |
| GPU | NVIDIA RTX 5060 Ti 16GB | RTX 4070 SUPER 12GB | RTX 4060 Ti 8GB | 16GB VRAM = 高解像度プレビュー・エフェクト処理の負荷軽減 |
| メモリ | DDR5-5600 32GB x4 (128GB) | DDR5-6000 32GB x2 (64GB) | DDR5-6000 16GB x2 (32GB) | Premiereで4Kマルチカム編集を快適に行うには64GB以上が望ましい |
| SSD | PCIe 5.0 2TB (FireCuda 540) | PCIe 4.0 2TB (980 PRO) | PCIe 4.0 1TB | 高速読み書きがソースファイルのロードやプロジェクト起動を迅速化 |
| 電源 | 900W 80+ シルバー | 850W 80+ ゴールド | 750W 80+ ブロンズ | HDD/SSDを7台以上接続するなど、高い拡張性を確保 |
結論: ゲーム用とは異なり、エンコード加速、大容量VRAM、大容量メモリ、高速ストレージへの投資配分が鍵となります。

組み立ての実践的アドバイスと最終評価
組み立て時に必ず確認すべき点
- 事前テストの実施: ケースに収納する前に、マザーボードにCPU、メモリ、グラフィックスボードを取り付け、電源で起動テストを行いましょう。不良パーツの早期発見に繋がります(私が失敗したポイントです)。
- ケースサイズの確認: ATXマザーボードや大型グラボ、複数ストレージを収めるなら、フルタワーケースが無難です。空間不足による組み立てのストレスを回避できます。
- ソフトウェアによる最適化の違い: この構成は Adobe Premiere Pro に特に最適化されています。 DaVinci ResolveなどはGPU性能への依存度が異なるため、ご注意ください。
🎬 実際の性能向上は?
4K 60fpsのタイムラインでのプレビューのカクつきがほぼなくなり、最終レンダリング時間も体感できるほど短縮されました。インテルのクイックシンクは実作業で明確な差を生み出します。
ご自身の編集ワークフローに合わせて、賢明なパーツ選定をされることをお勧めいたします。
